現在、世界中で話題になっているフィギュアスケートのカミラ・ワリエワ選手のドーピング問題。
フリーの演技後のワリエワ選手を叱責した、コーチのエリテ・トゥトベリーゼについて、注目が集まっています。
エリテ・トゥトベリーゼは一体どんな人物なのか調査してみました。
ワリエワのドーピング問題
そもそもカミラ・ワリエワ選手のコーチであるエリテ・トゥトベリーゼが注目されているのは、
ワリエワ選手のドーピング問題が発端です。
このドーピング問題とは・・
昨年12月25日のロシア選手権で採取されたワリエワ選手の検体から、禁止薬物トリメタジジンが検出されます。
禁止薬物トリメタジジンとは・・
狭心症など心臓の治療薬として用いられる一方、持久力向上につながるとされているそうです。
世界反ドーピング機関(WADA)の検査所は同月29日に検体を受け取りました。
そして、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)に分析結果を報告したのは1カ月半ほど経過した今月7日。(北京五輪のフィギュア団体でROCが1位となった日)
ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は翌日の8日にワリエワに通知し、一旦は、暫定資格停止処分となります。
しかし、ワリエワ側の異議申し立てを受け、RUSADA規律委員会は9日に暫定資格停止処分を解除しました。
この処分解除を不服とした国際オリンピック委員会(IOC)、WADAなどがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴します。
しかし結果は、ワリエワが16歳未満の「保護対象者」であり、五輪出場を妨げれば「回復不可能な損害を与える」などの理由を挙げて訴えを退け、スポーツ仲裁裁判所(CAS)ワリエワの五輪出場継続を認めました。
その経緯があり、ワリエワ選手は問題が未解決のまま、シングルの試合に出場することとなりました。
エテリ・トゥトベリーゼはこのドーピング問題に関わっているか?
カミラ・ワリエワ選手はまだ15歳です。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)も訴えを退けた理由が、16歳未満の「保護対象者」であることを一つとしていますね。
ワリエワ選手が一人の判断でこっそりドーピングをしていたのなら、
15歳といえど、責任はワリエワ選手にあるでしょう。
しかし、その可能性は低いと多くの人が思っているようです。
IOCのバッハ会長も
「彼女(ワリエワ)は未成年である。ドーピングが起きた場合、アスリートだけが関わっているのは非常にまれ。ほとんどの場合、アントラージュ(周囲の関係者)が関わっている。15歳の未成年の体内に禁止薬物があるのは事実。そして、これを彼女に投与した人物が有罪なのだ」
とトゥトベリーゼを批判するコメントを残しています。
バッハ会長のコメントからも
周囲の関係者の一人である、エテリ・トゥトベリーゼもドーピングに関与している可能性は高いと思われますね。
知らなかった・・ということはないでしょう。
エテリ・トゥトベリーゼの家族(娘・夫)は?
エテリ・トゥトベリーゼはどんな人物なのでしょうか。
元々はフィギュアのシングル選手であり、後にアイスダンス選手に転向しています。
コーチとしては、ザギトワ選手、リプニツカヤ選手など日本人でも馴染みのある多くのロシア人選手を教え子としています。
そして、実の娘であるダイアナ・デイビスもアイスダンスの選手で、母親であるエテリ・トゥトベリーゼが指導しています。
ダイアナ・デイビス選手は北京オリンピックにも出場しています。
アイスダンスで14位でした。
エテリ・トゥトベリーゼは未婚で夫はいないそうです。
ダイアナ・デイビスの父親はロシアの俳優?アメリカ人?などと噂があるようです。
使い捨て指導と言われる実態は?
ワリエワ選手がフリーの演技を終えたあとに、
エテリ・トゥトベリーゼが「なぜ諦めたの? 説明しなさい!」と叱責していた場面は衝撃でしたね。
もうそこに信頼関係はないのでは・・と思わせる場面でした。
ワリエワ選手も所属している『サンボ70』で、かつて、エテリ・トゥトベリーゼの指導を受けていた選手が以下のように告発しています。
・怪我や疲労くらいで練習は休めない
・足の指を2本骨折しても反復練習を100回、200回も続けさせられる
・コーチは、両親には通さずに、12歳から16歳の少女に真正面からぶつけてくるので、さからうことはできない
こんな指導では、身体的にも精神的にも潰れてしまった若い選手がたくさんいるのではないか、と思えますね。
まとめ
北京オリンピックのフィギュアスケートの種目はすでに終わっており、北京オリンピックも閉幕。
しかし、この問題についてはまだまだ終わらないでしょうね。
ワリエワ選手自身もそうですが、
世界の若いアスリート達が苦しめられるようなことのないように問題が解決されるといいな、と思います。
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